交際費と福利厚生費の違い
ChatGPT:
交際費等は社外向けの接待費用、福利厚生費は従業員向けの通常の慰労や慶弔費用です。
交際費等とは、企業が事業に関係のある相手(得意先、仕入先など)に対して行う接待、供応(飲食のもてなし)、慰安、贈答などの行為にかかる費用をいいます。これは原則として交際費等として法人税の計算上、一定の制限を受ける可能性があります。
しかし、同じような支出であっても、従業員のために行うものについては「福利厚生費」として扱われ、交際費には含まれません。福利厚生費は、一定の条件を満たしていれば、法人税の計算上、全額が損金(経費)として認められます。
福利厚生費として認められる主な例:
- 社内行事にかかる飲食費
- 創立記念日、国民の祝日、新社屋の落成式などに際して、
- 社内で従業員におおむね一律に提供される通常の飲食費用。
- 従業員やその家族への慶弔関係の金品
- 従業員本人やその親族の結婚、出産、病気、死亡などに際して、
- 一定の社内基準に基づいて支給される金品(結婚祝い、出産祝い、香典、見舞金など)。
これらの支出は、従業員の福利厚生を目的とした「通常の範囲内」のものであると認められるため、「交際費等」ではなく「福利厚生費」として処理されます。
📌【具体例で比較】
内容 | 対象者 | 支出の目的 | 区分 |
---|---|---|---|
得意先との会食 | 得意先 | 営業上の関係維持 | 交際費等 |
社員旅行(全従業員が対象) | 従業員 | 慰安・親睦 | 福利厚生費 |
創立記念日に全社員へ軽食を提供 | 従業員 | 社内イベント | 福利厚生費 |
仕入先への贈答品 | 取引先 | 関係強化 | 交際費等 |
従業員の結婚祝い金 | 従業員 | 慶事への支援 | 福利厚生費 |