所得税の確定申告について

所得税の確定申告は、年間の所得と税額を確定し、必要に応じて精算する手続きです。

1. 確定申告とは
確定申告は、毎年1月1日から12月31日までの所得を計算し、所得税額を確定させる手続きです。源泉徴収や予定納税の過不足を精算する役割もあります。

2. 確定申告が必要な人
以下の条件に該当する場合、確定申告をする必要があります。

  • 所得控除を超える所得があり、さらに配当控除や住宅ローン控除後の税額が残る場合
  • 控除しきれない外国税額控除や源泉徴収税額がない場合(令和4年以降の申告に適用)

3. 確定申告が不要な人
以下の条件に該当する場合、確定申告は不要です。

  • 給与収入が2,000万円以下で、1か所からの給与のみで、他の所得が20万円以下
  • 公的年金の収入が400万円以下で、全額源泉徴収の対象、他の所得が20万円以下

4. 申告手続き

  • 申告期限:翌年2月16日~3月15日
  • 申告方法:所轄税務署へ確定申告書を提出(国税庁のサイトで作成・提出可能)
  • 提出書類:確定申告書、必要に応じて添付書類(譲渡所得・損失申告用など)

確定申告は、税金の過不足を調整する重要な手続きであり、適切に行うことで不要な負担を避けられます。