所得税の確定申告を間違えたら？

申告内容の間違いは、税金の過不足に応じて「更正の請求」または「修正申告」で訂正します。

1. 納める税金が多過ぎた場合（更正の請求）

• 手続き方法: 更正の請求書を税務署に提出。
• 結果: 税務署が内容を検討し、納め過ぎた税金の還付や純損失額の増加が行われる。
• 注意点: 税額や純損失額に変動がない場合は更正の請求は不可。
• 提出期限: 原則、法定申告期限から5年以内。

2. 納める税金が少な過ぎた場合（修正申告）

• 手続き方法: 修正申告書を税務署に提出。
• 注意点:
  1. 早めに申告すれば過少申告加算税がかからない場合がある。
  2. 調査後の申告では加算税が増えることがある（税額に応じて5～15%）。
  3. 帳簿の不備や売上金額の記載不足がある場合、追加の加算税が課される可能性がある。
• 納付期限: 修正申告書提出日が納期限となる。
• 必要事項: 修正申告書と延滞税の納付。

手続き方法

• 作成ツール: 国税庁ホームページの「更正の請求書・修正申告書作成コーナー」を利用可能。
• 提出方法: e-Taxまたは郵送で税務署に提出。

注意事項

• 令和4年12月31日以後の課税期間における修正申告書等の一部簡略化（例: 課税標準等の記載が不要）。

要点: 更正の請求と修正申告は、早期対応と適切な手続きが重要です。

申告内容の間違いは早期対応が重要です。適切な手続きによりペナルティを最小限に抑えましょう。