粗利の読み方
金融機関は決算数値の適正さを、粗利の推移を見て判断します。
例) 前期 当期
売上:200→150
原価:160→105
利益: 40→ 45
粗利:20%→30%
➡売上が50減少しているのに、利益が5増えている
➡粗利が10%も増えているが、その理由の説明がない
∴決算数値は適正さに欠ける
粗利が著しく上昇したことに加え、前期の決算数値と比較して
①在庫が著しく増えていると
➡架空の在庫を計上?
②買掛金が著しく減っていると
➡期末の仕入れを未計上?
③売掛金が著しく増えていると
➡架空の売上を計上?
といった決算処理を行っているケースが見受けられます。
粗利が良くなるには次のような理由が考えられます。
①売値の引き上げ
②仕入値の引き下げ
③粗利の高い製品の販売数量の増加
このように、粗利が改善された場合にはその理由を説明できないと、金融機関に粉飾決算の疑いをもたれてしまうのです。
(年間売上と同程度の期末在庫が計上されてたりするのです・・・)