令和7年度 税制改正の注目ポイント!〜所得税編(その2)〜
子育て世帯&老後の資産づくりにやさしい制度に!
令和7年度の税制改正では、個人の所得税に関して、子育て支援や老後の資産形成を後押しするための見直しが入りました。
今回は、2つの注目トピックに分けてご紹介します!
① 子育て世帯を後押しする「住宅ローン控除」などの拡充!
最近、住宅価格がグンと上がっていますよね…。
そんな中で家を持とうとする子育て世帯や若い夫婦を応援するため、住宅ローン控除の特例措置が打ち出されました(※令和7年限定の措置です)。
✅ 主な改正ポイント
- 子育て世帯&若者夫婦世帯向けに借入限度額を引き上げ!
→ より多くのローン金額が控除の対象になります。 - 新築住宅の床面積要件を緩和
→ 所得1,000万円以下の方に限り、住宅の床面積要件が50㎡→40㎡に! - 住宅リフォーム税制の拡充(令和7年限定)
- 子育て世帯向け生命保険料控除の拡充(令和8年限定)
「家を持ちたい」「子育てしやすい環境を整えたい」そんな方にうれしい改正が盛り込まれています。
② iDeCoや企業型DCの限度額がアップ!老後資産の形成をもっと自由に
将来に向けた「自分年金」の代表ともいえる確定拠出年金(DC)やiDeCo。
今回の改正では、働き方によって異なっていた拠出限度額が、より公平になるよう見直されました。
✅ どんなふうに変わる?
- iDeCo独自の限度額を廃止し、企業年金との「合計」で一本化!
→ これにより、働き方の違いによる不公平を緩和します。 - 第2号被保険者(会社員など)の場合:
→ 拠出限度額が月5.5万円 → 6.2万円にアップ
→ 企業年金のない人は、iDeCoだけで年間約75万円まで拠出可能(従来の約2.7倍!) - 第1号被保険者(自営業者など)についても、
→ 限度額が月7.0万円 → 7.5万円にアップ
老後の準備を「自分で計画的にしたい」という方にとって、iDeCoの拡充はとてもありがたい内容です!
📝まとめ
今回の所得税関連の改正は、
- 子育て世帯への住宅・保険に関する優遇
- 老後に向けた資産形成の選択肢の拡大
という2つの柱がしっかりと盛り込まれています。
制度の利用には時限措置も多いため、「気づいたら終わってた…」とならないよう、早めのチェックが肝心です!

